「外反母趾が当たって痛いから、幅広の靴を選んでいます」
「足に優しそうな、柔らかい靴を履いています」
外反母趾や靴選びのご相談を受けていると、このようにお話しされる方が少なくありません。
こんにちは。
町田市で、足・靴・姿勢・歩き方から美と健康を整える「ナキコ式美足メソッド」をお伝えしている、サロンニライのフランクスなき子です。
出っ張っている親指の付け根に靴が当たると痛いため、ゆったりした靴を選びたくなりますよね。
でも実は、
幅広だから安心
柔らかいから足に優しい
とは限らないんです。
足が痛いから大きな靴を選んでいるのに、その大きさによって足が靴の中で動き、足指が使いにくくなっていることもあります。
靴は、その場で履いたときに痛くないかだけでなく、
実際に歩いたときに、足が靴の中でどう動いているか
まで確認することが大切です。
今回は、外反母趾が気になる方に知ってほしい「避けたい靴6選」と、靴選びのポイントをご紹介します。

1.かかとが緩い靴
靴を履いたとき、かかとと靴の間に隙間ができていませんか?
かかとが緩い靴は、歩くたびに足が靴の前へ滑りやすくなります。
足が前へ滑ると、靴の中で足が安定しません。
靴が脱げないように足指を曲げて踏ん張ったり、反対に足指がうまく使えなくなったりすることもあります。
外反母趾の出っ張りに靴が当たるからと、大きめのサイズを選んでいる方も多いのですが
緩い靴は痛くない=必ずしも足に優しい・外反母趾に良いとは限りません。
靴選びのポイント
靴を履いて歩いたときに、
・かかとが大きく浮かない
・足が靴の前へ滑りすぎない
・靴が脱げないように足指で踏ん張らなくてよい
このような状態か確認しましょう。

2.かかと部分が柔らかい靴
靴のかかと部分を指で押したとき、簡単につぶれてしまう靴は、足元を支えにくいことがあります。
外反母趾が気になる方は、足だけでなく、立ち方や歩き方にも偏りが見られることが少なくありません。
かかと部分が柔らかい靴では、歩いたときに足元が安定しにくく、普段の歩き方の癖がそのまま出やすくなることがあります。
「柔らかい靴だから足に優しい」とは、一概にはいえないのです。
靴選びのポイント
かかとに強く当たって痛くないことに加えて、かかと周りを適度に支えてくれる硬さがあるか確認しましょう。

3.中敷きが硬すぎる、または柔らかすぎる靴
中敷きが硬すぎると、歩いたときに足裏への当たりや衝撃が気になることがあります。
反対に、フカフカで沈み込みすぎる中敷きも、足元が安定しにくくなります。
クッション性が高すぎると、足裏で地面の感覚をつかみにくくなり、歩くときに足指を使う動きが小さくなることもあります。
大切なのは、単純に「硬いか、柔らかいか」ではありません。
中敷き選びのポイント
・足裏への当たりが強すぎない
・沈み込みすぎず、足元が安定する
・歩いたときにぐらつきにくい
・足指の動きを邪魔しない
・適度なクッション性がある
このような中敷きを選びましょう。

4.靴底全体がグニャッと曲がる靴
靴を両手で持って曲げたとき、靴底の真ん中から簡単に折れてしまう靴は、足を支える力が弱いことがあります。
靴底全体が柔らかすぎると、足を安定させにくく、歩き方の癖がそのまま靴に反映されやすくなります。
ただし、靴底はどこも曲がらないほど硬ければよいわけではありません。
靴選びのポイント
歩くときに足が曲がる「足指の付け根付近」には、適度なしなやかさが必要です。
一方で、靴底の中央部分には、簡単に折れたりねじれたりしない、ある程度の安定感が必要です。
靴底を曲げたときに、真ん中から大きく二つ折りになるような靴は避けましょう。

5.足全体に対して緩すぎる靴
「外反母趾が当たるから」と、実際の足よりも大きめの靴を選んでいませんか?
足全体に対して靴が緩すぎると、歩くたびに足が靴の中で前後左右に動きます。
その結果、足が前へ滑るだけでなく、靴が脱げないように足指を縮めたり、余計な力を入れたりすることがあります。
外反母趾が気になる方にとって大切なのは、幅が広いことだけではありません。
靴選びのポイント
・かかとが大きく浮かない
・足の側面が適度に支えられている
・歩いても足が前へ滑りすぎない
・つま先には足指を圧迫しないゆとりがある
・足首や甲部分でしっかりと押さえが効いている
足全体は適度に支えられ、足指には必要なゆとりがある靴を選びましょう。
外反母趾が気になる方こそ、足指が縮こまらず、歩くときにそれぞれの足指が働ける環境をつくることが大切です。

6.素材が硬すぎる、または柔らかすぎる靴
靴の素材が硬すぎると、外反母趾の出っ張っている部分に強く当たり、痛みが出ることがあります。
反対に、柔らかすぎて簡単に伸びる素材は、足を支える力が足りず、歩いたときに足が靴の中で動きやすくなることがあります。
「硬い靴は全部ダメ」
「柔らかい靴なら安心」
ということではありません。
外反母趾の部分への当たりと、足全体を支える力の両方を見る必要があります。
靴選びのポイント
・親指の付け根に強く当たらない
・足になじむ適度なしなやかさがある
・かかとや足の側面には適度な支えがある
・歩いても素材が大きく伸びたり、足が横へ流れたりしない
外反母趾の部分には強く当たらず、足全体は適度に支えてくれる素材を選びましょう。

あなたはいくつ当てはまりましたか?
ここまでご紹介した6つのポイントのうち、普段履いている靴に当てはまるものはありましたか?
□ かかとが緩い
□ かかと部分が柔らかすぎる
□ 中敷きが硬すぎる、または柔らかすぎる
□ 靴底が真ん中からグニャッと曲がる
□ 足全体に対して緩すぎる
□ 素材が硬すぎる、または柔らかすぎる
一つでも当てはまったからといって、その靴が必ず悪いというわけではありません。
足の形や履く時間、歩く距離、使う場面によっても、必要な靴は変わります。
大切なのは、
「履いた瞬間に痛くないから大丈夫」
だけで判断しないこと。
実際に歩いたときに、
・かかとが浮いていないか
・足が前へ滑っていないか
・靴の中で足が左右に動いていないか
・足指を縮めて踏ん張っていないか
・親指の付け根に強く当たっていないか
まで確認してみましょう。
外反母趾の靴選びでは、ただ幅が広くて柔らかい靴を選ぶのではなく、
親指の付け根を圧迫せず、足全体を適度に支え、足指の動きを邪魔しないこと
がポイントです。
まずは、今履いている靴を手に取り、かかと、中敷き、靴底、素材を一つずつ確認してみてくださいね。
スニーカーなら安心、ヒールなら悪いとは限りません
外反母趾というと、
「ヒールは履かない方がいい」
「スニーカーなら足に良い」
と思われる方も多いかもしれません。
しかし、スニーカーでもサイズが大きすぎたり、かかとや靴底が柔らかすぎたりすれば、足が靴の中で安定しにくくなります。
反対に、パンプスやヒールでも、足に合ったサイズや形を選び、必要に応じて中敷きなどで調整することで、以前より歩きやすくなることがあります。
ナキコ式美足メソッドでは、外反母趾だからといって、スニーカーだけをおすすめするわけではありません。
生活や仕事、服装、靴を履く場面は一人ひとり違います。
その方の暮らしに合わせて、スニーカー、パンプスなど、足元のオシャレも楽しみながら、それぞれの靴との付き合い方をお伝えしています。

「足が痛くなくなった。どこまでも歩けそう」
以前、靴選びを一緒に見直した生徒さんが、新しい靴を履いたあとに、
「足が痛くなくなりました」
「どこまでも歩けそうです」
と喜んでくださいました。
それまでご本人は、足に良いと思って靴を選んでいました。
ところが、実際に確認すると、足と靴の間に余分な隙間があり、歩くたびに足が靴の中で動いていました。
足が痛いと、なるべく当たらない、大きくて柔らかい靴を選びたくなります。
でも、その靴によって足が前へ滑ったり、足指を使いにくくなったりすることもあるのです。
靴の選び方を知ることで、歩くことへの不安が軽くなり、外出することが楽しみになる方もいらっしゃいます。
※感じ方や変化には個人差があります。

靴を見直すだけでは足りません
ここまで、外反母趾が気になる方に避けてほしい靴についてお伝えしてきました。
ただし、外反母趾は靴だけを替えれば、それですべて解決するというものではありません。
同じ靴を履いていても、立ち方や歩き方によって、足にかかる負担は変わります。
足指が動きにくいまま、体が左右どちらかに傾いた立ち方や、親指の付け根に負担をかける歩き方が続けば、
靴を替えても同じ部分に負担がかかり続けることがあります。
反対に、自分に合う靴を履いていても、靴ひもが緩かったり、正しく履けていなかったりすると、
靴本来の支える力を生かせないこともあります。
ですので、ナキコ式美足メソッドでは
足・靴・姿勢・歩き方
を別々に捉えず、全体のつながりを確認します。
・足指や足裏は、どのような状態になっているか
・使いにくくなっている足指はないか
・靴の中で足がどのように動いているか
・立ったとき、足裏のどこに体重がかかっているか
・姿勢が左右どちらかに傾いていないか
・歩いたとき、足や膝、体がどのように動いているか
こうした点を一つずつ確認することで、「自分は何から見直せばよいのか」が分かりやすくなります。

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